先週、街を歩いていて(日曜日の朝、かなり安全なエリア)、2人組の男性(白人、中年)を通り越したとき、
「She is a yellow」
「spreder」
と言われました。
言われたのか、聞こえたのか、悩ましい感じではありましたが、完全にそこには私と彼らしかおらず、こっちを見ていた気がするので(私は完全に前だけを向いて歩いていた)、恐らく私に言われたと判断しました。
怒鳴られたり殴られたりではありませんでしたが、橋の上だったので河に落とされでもしたらまずいと思い、ただ歩みを早めました。
今日は勤務先で、老人(白人女性)に
「貴方の言っていることがわからない」「アジア人英語」(ここだけ小声)「貴方は英語は駄目ね、使えない」的なことを何度も言われました。
(マスクとプラスチックの板越しでしたが)これはなんだ?と聞かれた際、「lemon bar」と何度も言いました。
しかし、その老人は理解せずに先程の罵倒のような言い分を繰り返します。
見かねた他の客(その老人側にいた中年の白人男性)が「lemon barだよ」通りすがりに言うと、あっさり頷いていたので、
つまり私のレモンはlemonとして他の客には聞こえていたようです。
のちのち、同僚からも心配されるくらいだったので、その老人はあまりいい態度の客ではないのは明白でした。
最悪なことは重なり、朝から余り体調が良くなかったので、機知に富んだ返しが出来るわけでもなく、ただやり過ごしました。
気を緩めたら、なんだか泣いてしまいそうで…。
今日勤務のマネージャーはその場にはおらず、なんだか大事にしたくもないし、とりあえず話さずに帰宅しました。
そもそも先週のことも、出社前のことだったので、到着後、同マネージャーに話した際、
「その人達はどんな身なりだった?」
と聞かれたので、なんだかホームレスギリギリっぽい雰囲気の2人組ではあった、と言うと、
「じゃあ、その人達の頭がおかしいだけよ、気にすること無いわ」と話を切り上げたのがあり、その対応にもやっとしていたこともあります。
パンデミック後、特にアジア人差別が繰り広げられる北米で、そのマネージャーの態度はどうも腑に落ちませんでした。
今回の件も、どう誰に報告すべきか考えつつ、夫に話を聞いてもらいました。
夫はこの話題には敏感なので(先週の件も警察への報告待った無し反応だった)、マネージャーに言うべきだと言われています。
まぁ、ある話だよ、やり過ごしておくよ、と考えないようになってきたのは私が北米文化に馴染んできたのか…?と思ったり。
加奈陀では先日、本当に信じられないくらい悲しいことが起こりました。
街を歩いていた家族が「イスラム教だから」という理由で車に突っ込まれ亡くなりました(殺された)。
ヘイトクライムということで捜査が行なわれているようです。
アジア人嫌悪も広がる中、人ごとには思えませんでした。
こんな非道なことをされたらどう身を守れば良いのか、途方に暮れるばかりですが、
自分でまだ何か出来る段階なら「仕方ない」で済ませることはしないのも、
1つの勇気なのかな、とふと思ったのです。
最近の出来事も、私なりの反応の仕方で、見知らぬ他のアジア人へも何か助けになることがあるのかもしれません。
まぁ、なにもないのかもしれませんけれども。
それでも、なぁなぁにせずに、一声で良いからあげるのが、一歩なのかな、と。
この手の話は海外在住の人々の共通の話題のようで、悩みは尽きませんが。
*ちなみに我が夫(加奈陀人 白人)も日本在住時、差別されたようです。
日本人気質なのか、たんに性格なのか、「まぁ、色々な人がいる」と騒ぎ立てずに済ませてしまおうというところが私には多分にしてあります。
しかし加奈陀ではそれをやると「受け入れている」とも取られ、
だからこそ嫌なことには声をあげよう!と言うんですが、
なんか、こうしんどいときにそんなパワーまでないわ…というのも1つの本音。
しかし、白人の人々に良くない態度を取られましたが、支えてくれる夫や、心配してくれる同僚もまた白人であり、
私もまた人種で判断しないように心がけたいな、と思う次第です。
と殊勝なことを思う一方で、
「pleaseをつけろよ、このくそが」と思う元気もちょっとあったので、まぁまだまだ頑張れるかとも思う次第です。
*「さん」を付けろよ、デコ助野郎の汎用性の高さに脱帽。
まとまりないですが、以上。