情熱を再確認したという話

明日から新しい仕事が始まります。

2週間の間に色々とぱぱぱーと決まって、不思議な感じがします。

このご時世に仕事が決まったことはとても嬉しいことなんですが。

それよりも嬉しかったことを書き記しておきたいので今日の記事を書きます。

*とても日記らしい動機だ!

何が嬉しかったかというと、面接で、色々と話して行くうちに、自分の中にあった情熱を強く感じたことでした。

 

博士号を取らないまま日本を去り、さりとて博士号よりもその内容に関することに関われなくなることに寂しさを感じながら始まった加奈陀生活。

しかし、北米でもう一度学問の世界に挑戦する気概も持てない。

つまらない高飛車なプライドはあって、少しでも感心があれば飛び込んでみようと言う初心も持てない。

海外暮らしで大変だからという、誰もが納得してくれる言い訳も、自分を納得させてくれることは無く時間は過ぎていきました。

 

少しだけ変わったのは去年のことです。

折角だし自分の関心のあることならなんでもやってみるかと思い始めたのです。

色々と仕事の応募はしてきましたが、それまではどちらかというと条件優先でした。

まぁ、私の関心のある分野って、大体最低賃金開始で、アルバイトですからね。

これじゃあ先行き不安だわ…と尻込みをしていました。

しかし、何も手にしないのと、少なくとも実りがあるのなら、実りがある方に向かってみても良いんじゃないか、と思い、前からやってみたかったバリスタに挑戦できました。

最低賃金で、学歴を問われない仕事だからなのか、もったいない、もっと他の仕事にいけるよ!と言われたりしましたが(悪意ではない)、

朝五時半起きを除けば、なんだか久しぶりに自分の好きなことに関われた瞬間でもありました。

残念ながらパンデミックにより仕事は中断されてしまいましたが、助走のようにじわじわと自分の力を取り戻してくれたような日々だったと思います。

出来ることならまたバリスタをやりたいと思います。

なので、技術の改善と勉強は続けていくつもりなので、早く事態が良い方向に向かってほしい…。

明日からの勤務先も、将来的にカフェ部門というか、持ち帰りで良いからカフェを設置してほしいなぁ。

美味しいパンも沢山売っているし!

 

さて、仕事中断中も稀にあるバリスタの募集に応募したりしましたが、梨の礫。

そこで、なぜ私はそのカフェでの仕事を楽しんでいたのか…という原点に戻ってみたんです。

大きな理由は、ただ珈琲を売るだけじゃない、一杯の珈琲の裏側にある物語性に強く惹かれたからでした。

あとは、エスプレッソを入れることそのものが楽しい。

勿論、物語の中にある綺麗事だけじゃないことが沢山あります。

資本主義に生きる一企業ですからね。

でも、自分を大学院に駆り立てたその物語性こそが自分の情熱だったな、とふと思った訳です。

*まぁ、博士号を取り損なった程度の情熱なので、笑われるような気もしますが。

 

この半端で未熟な情熱を、もう一度取り戻しても決して誰も文句を言わないことに気付いたのは、我が夫(加奈陀人 スタートレックがすき)のお陰です。

黙って見守りながら私に何ひとつ強制しなかった彼の存在が、私に情熱が戻ってくる時間をくれました。

少しずつ疲れきって見えなくなっていたものが回復していくような時間でした。

 

そして先日の面接で話しているうちに、自分の中にある情熱を確信し、最早仕事ができるかどうかは完全に忘れていました。

ただただ楽しかったです。

その情熱を分かち合えそうな人と話せたからです。

 

ふと我に返ると、正直仕事がどこまで続くのか、上手くやれるのか、全然自信がありません。

すぐに辞めちゃったらどうしよう、とか。

必要なことを覚えられず呆れられたらどうしようとか。

英語でやっていけるのか、とか。

仏蘭西語もやはり必要かな、とか。

 

でも、少なくとも今確実に言えることは、情熱を再確認させてくれたことに感謝ということです。

その情熱を勤務していく中で形にしていくのが目下の目標ですし、別の方法が見えたらそちらに向かっていければと思います。

 

 

という、特にオチも無い今日の日記でした。