はじめての部屋探しはオタワで

先週オタワに行き、新しい部屋が決まりました。

 

正味二日で10軒ほど見ましたが、その中でのハイライトは、

・がっつり生活している人のところに内見に行く。

・家主不在で犬や猫が出迎えてくれたこともあり。

・なぜか窓を目張りした老女。

・アル中らしき管理人。

 

と話題に事欠かないオタワ部屋探しだった気がします…。

部屋探しとは、街を知るのに本当にピッタリな方法です(遠い目)。

あと、加奈陀の賃貸って、敷金礼金仲介手数料、清掃、鍵の取り替え費はなしで、最終月分の家賃のみを保証金(deposite)として先に払うシステムでした。

恐らく住人がトンズラしても最低限の家賃を押さえておく仕組みかと思われます。

*初期費用は…?とあとで夫(加奈陀人)に聞くと「なんですか、その狂ったシステム?」と逆い驚かれましたぜ。

 

家賃の相場観と街の雰囲気(エリアによって変わる)も分かりました。

*私がとても気に入ったエリア(人気地区)で、希望の部屋だと最低1600ドル/月(14万)〜くらいでした…。賃貸にそこまでは頑張れない!

我々はとりあえず「車無し生活」でいくので、(特に冬)生活していきやすい立地かどうかが重要なポイントでした。

*オタワは暫定ですが世界一寒い都市に選ばれるくらい冬が厳しく長い。

そこで妥協したのは「広さ」ですね。

これは、もう仕方なし。

(基本的に特別なコネクションがない限り)不動産関係に「掘り出し物でお得」は無いと思っております。

今回、立地、安全面、家賃が希望通りだったので、まぁそうなると「広さ」しか削るところはありませんでした。

ある意味一番分かりやすく安心な「妥協ポイント」でしたね。

*オタワはCrime Free Multi -Housing programというものがあり、住人の身元確認(無犯罪証明的な)、大家と警察が連携し安全確保に努める、みたいなプログラムに加入している賃貸物件もあり。

*我が家はそれに加入している建物にしました。

そして事前にネットで内見したい部屋をお願いしておくんですがね、これも結構管理会社の対応がよく分かりまして(笑)

返事も来ない会社もありましたし。

Google検索をかけてその建物や管理具合の評価(星の数)も大いに参考にしました。

我が家が決めた部屋は、結局一番対応と評価が良かったんですよね(ちゃんと返事をくれる、という日本からするとあり得ない基準ではあるかもしれませんが)。

まぁ、さっき「ごめん、渡す書類間違えてたわ。もう一回書いて!」とメールが来ましたけど!あぁ!!加奈陀!!!(笑)

 

加奈陀での本格的な部屋探しはこれが初めてで、色々と初めての経験が出来ましたし、やはり夫の存在は大きかったです。

 

実はオタワで部屋探しど真ん中、夫に「怯むほどの田舎」から面接の連絡が来たりしまして。

えぇ、面接が通れば条件はいいけど、びびるほどの他州(西側)の田舎(人口2000人以下)に引っ越す可能性もあるんですよ。

それも2ヶ月後に。

通常賃貸の契約って1年以上なんですよね。

それ以前に解約すると1年は家賃を払ってもらう、という部屋も少なくありません。

部屋探しは辞めて、1〜2ヶ月airbnb暮らしのほうがいいんでは…?と話し合いました。

しかし、ここはオタワ。

賃貸の空室率1%の街(欧米の都心部なんて大体そんなもん)。

12月なんかの完璧なオフシーズンならともかく、8月下旬なんて、黙ってても部屋を借りたい人が溢れるほどなので、うっかり引っ越すことになっても家賃の支払い住んだ月分だけでいいよ!と頼もしいお言葉も頂けたので、無事契約に進めました。

オタワに残れることになっても、部屋探しでまた悩まされることもなし!

私個人としてはオタワがとても好きで、生涯住んでもいいんじゃないかしら、と思っているんですが、夫のキャリアを考えると悩ましいところ…。

夫もオタワの街は大変気に入っているので、街に不満があるというより、

州政権の動向に悩んでいる感じでございます。

 

あと、私のことも心配してくれているようで、驚くと「なんで驚くんですか…」と呆れられました。

仕事だけじゃない、様々な機会が圧倒的に都心部の方が豊富で、私の人生を考えたとき、田舎に行くことが果たして私の幸せなのか…と。

知り合った日本人のご夫婦が、ご主人の都合のみで加奈陀に引っ越してきたため、奥様が大変ご主人を恨んでいた、なんていうのも最近目の当たりにして。

「君には、あの奥さんのようになってほしくない…」

あなた、どんだけ怯えてたんだ?あのとき。

しかし、夫を養えるほどの仕事が私には未だないなかで、果たして夫のキャリアを超えるほどの私の希望等あるのだろうか…?と思ったりもします。

正直なところ、加奈陀社会で働くのは一旦諦めて、日本のオンラインの仕事に応募しつつあるこの頃。

こうなると、私の仕事場所は問題ではなくなるので、完全に私の気持ちだけが問題。

私が自然の壮大さに美しさを見つける人間なら、夫の仕事の面談の知らせも嬉しい限りでしょうけれど。

本心としては、北米の田舎で完全なマイノリティとして生きていくことに不安を感じている部分もあります。

 

ちなみに仲のいい友人Gは怯むほどの田舎には行かないことに決めたようです。

geragera5872.hatenablog.com

彼女はオンタリオ州の別の街に一つ、仕事のオファーを貰えたようです。

夫同様、田舎町と比べると条件は劣りますが、彼女のライフプラン(結婚等)としてこの時期に単独で田舎に数年いることは選べない、との決断でした。

あと、スリランカ系加奈陀人(移民2世)のGなので、私同様、マイノリティとして知り合い0の田舎町にいくことへの不安もあったようです。

このGの決断は、少なからず私達に影響があり、夫の中では「これはもう、オタワでやっていこう」と思い始めているようですが、さて、どうなるか。

面接はもうすぐ行なわれる予定です。

 

こうして帰路についた我々。

今回は部屋探しの効率を考えて車を借りてましたので、帰りも車でトロントへ戻りました。

運転は夫。

さすが夫。

高速を使えば5時間かからないところを、

景色を楽しみたいから!

という理由で一般道を6時間以上かけて帰りました。

まぁ、運転するのは私ではないけれど。

 

早く帰ろうぜ…。