考えてみると、加奈陀に来て3年目の秋にして、ようやく生活に落ち着きが見え始めた気がします。
だって、初年は夫の大学院に合わせて期間限定(1年)なことだけが決まっていたし(どこにいくのかは未定)私も加奈陀に住み始めたばかりで。
やはり短期でサラッと来るのとは違うだろうな、生活するということは…と一応の覚悟はしてきましたがね。
気負いすぎて、英語でしか本を読まない、とか馬鹿なことをして、自分を追い込んだりしていました。
開き直って日本語の本を読み漁ってからの方が、英語が入ってくるようになりました。
深く考え言語化するのは日本語でしか出来ないのが私で、そこから始めるしかないことをやっと体感しました。
一旦日本語で自分のモヤモヤを言語化して、からのじゃあ英語では?仏蘭西語では?という話なんです。
そこを飛ばしていると、もやもやだけが残ってしまうという…そしてそれは本当に辛いことです。
だって誰とも意思の疎通が出来ないから。
私はバイリンガルではないのだから、だからこそ自分の持っている言語を蔑ろにしないことの大事さを知りました(遅い)。
さて、さぁ卒業した、じゃあトロントの次はどこへ?
トロントは馴染み深い街でしたが、信じられない家賃の高さで住む候補からは早々に消えていき…。
揉めた結果、「とりあえず」のオタワで、でもまだその年のうちに他州へ動くかもなぁ、という可能性もアリ。
部屋も手狭ながら安いところにして、いつでも動けるようにという気持ちでした、つまり落ち着かない(笑)
でも、自分以外の人の決断を待っているだけが私の人生でもない、と動き始めて得た仕事のバリスタ。
ところがパンデミックで全てが停止。
しかし夫の仕事や、夫自身もオタワでの生活に安定(と言えるほどでもない雇用の不安定さではありますが)がみえてきて、
私もとうとうフルタイムの仕事を開始できたので、1人になっても暮らしてはいけるか…と人心地。
パンデミックの影響も考えて車を購入すると、益々活動が楽に、無駄(特に時間)が減りました。
車への経費はかかれども、車でなら十数分のスーパーに気軽に行けるので、お買い得な買い物が増え、実は収支は車を持たない時と結局変わらない模様です。
特に我が夫は勤務先へバスを乗り継がないと行けなかったので、この時期にはやはり怖いです。
時間だけではない安全も、多少は補えていると確信しています。
同時期に引っ越しし、同じ地域内で、広さは3倍(前が狭すぎた気もしますが)、家賃は1万円/月上昇くらいで、でも私は仕事が安定してきたので、以前と比べて生活に変化は特に無し。
自分の領域も自宅内で確保できているのが大きなストレス軽減です。
いや、ほんとうに、これ大事。
友人達には「どうやってその広さで暮らしてきたんだ…?」と嘆かれる部屋でしたからね。
猫も増えて、犬と猫同士、自分の場所が必要だろうと思っていた矢先の引っ越しだったので渡りに船でした。
猫は先日去勢手術を無事に済ませ、元気に過ごしていますが、それでもたまに独り逃げ込みたいときには地下室で寛いでいます。
これも前の部屋では出来なかったことなので、見ている此方も気が楽でございます。
今の部屋は、家を買う時が来るまでは住みたいね、と夫婦で決めた部屋ではありますし、住んでみて今のところ大きな問題は無いので、数年は住みそうです。
ようやく数年先のスパンで未来を考えられるようになりました。
ここまで来るのに3年半以上だ…(これが長いのか短いのかは分かりませんけど)。
勿論新たな問題は日々浮上してきますし、それは仕方の無いことだとは思いますが、それでもこの落ち着いた気持ちを感じられることを楽しみたいこの頃です。
という、ただの雑記(つまり日記)