子供を育てるという挑戦的実験

卵子凍結とか、山口智子氏のインタビューとか、パートナーシップとそれに付随してくる子供について、ちらほら気になっていました。

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私は今年33ですから、年齢的にどうなんだろうな…と考えます。

21世紀だろうが医療が発達しようが、妊娠出産は命がけで、年齢が上がれば色々なリスクも統計的には増えています。

起きてもいないことに不安になりすぎるのも困ったものですが、

自分だけは大丈夫、というのも何か違うな、と思います。

私の恋人は、子どもが好きですが経済的な基盤と年齢から、まだまだ先だと思っており、それはごく自然です。

Zはまだ23歳ですからね。

じゃあ、私が欲しいときに生み一人で育てる!ということも今の私は選びません。

生むならZとの子どもが欲しいので、今のところ何かをする(別の相手を探すなど)ということはありません。

 

そんななか、Zの友人がスカイプで恋愛相談をしてきて、たまたま私はその場に居合わせ、聞いていました。

友人の話はすっきりと解決して一件落着でしたが、そこから子供を持つ、というテーマで話がZと続きました。

真剣な話し合いになり、僕らが子供を持つのはまだ先だよね、そうね、と話しながら、

 

私は自分がもし子供を持つチャンスに出会えなかった場合、養子も考えていること、

いずれにしても育てられる強い人間になっていきたいこと、

片親では日本では養子は今のところ取れないし、正直今の自分が親になるなんてというのが本音だけど、もしそんな素敵な機会に出会えたなら、それを精一杯楽しめる人間でありたいこと、

また、経済的、法律的に養子が無理な場合は、寄付やボランティアを通じて、少しでも関わっていけたら自分で子供を産むことはなくても、やれることはやったかな、という気持ちに少しでもなれるかなと思っていることを伝えました。

 

 

そのとき、Zはとても真剣な顔で、

 

「もし僕らに子どもが出来なかったら養子も良いと、僕も思う」と言いました。

 

繰り返しますが、Zは私よりもずっと若いです。

だから、私の年齢的・身体的な問題で子供が産めなくても、彼自身はそのときも十分に若く、望めば自分の子どもをもてる可能性があります。

それを伝えようとすると、途中で私が言おうとしていることが分かったのか、それを遮り、

 

「だから、そのときは養子をとればいいんだよ。君といることが大事なんだ」

 

と力強く言いました。

 

そもそも、このブログを書こうとしたのも、Zと結婚の話で揉めたからでしてw

そのときは自分の年齢の焦りを、ただZにぶつけて、挙げ句喧嘩に発展しました。

二人のこれからについて、今の段階で出来ないことは言いたくない、中途半端な約束はしたくない、という彼の性格ゆえ、ぎゃーぎゃー騒いだのが私です。

そのときは急速に頭が冷えて、仲直りをしましたが、どれだけ私が騒いでも、Zは中途半端なその場限りの口約束など意味なし、というポリシーは貫いていました。

そして、もし私がそのまま騒いでいたら別れるしかない、と考えたそうです。(そりゃそうだ)

 

それから半年近くが過ぎ、落ち着いて考えると、子どもが好きなZが望んだとき、私はそれに応えられるのか・・・?と常に気にかかっていました。

でも、私のことはいいのよ・・・・(ヨヨヨ~涙)というのも、逆に相手を困らせるだけです。

だから、とりあえず今この人といる楽しさをしっかり感じるしかないか、と開き直り半分な部分もありました。

 

今回子どもについて話し合っていたときも、なんでわかってくれないのー!?的な、

相手に自分の言わせたいことを言わせるために、言ったわけではありません。(一応、念のため)

 

でも、もし私が産めないときは他の人と結婚し、子供を持つことも考えるべきだ、と言おうとしただけで泣きそうになった私はヘタレこのうえありません。

 

この精神の弱さの分際で、よくもそんな殊勝なことを考えるな、と自分にあきれてしまいますが、

Zが子ども好きなことは知っていますから、好きな相手の希望を叶えてあげたい、というのも本心の内です。

 

こういう経緯とZの性格があればこそ、上記であげたZの言葉は、とても重みがありました。

あのときの彼の真剣なまなざしと、力強く抱きしめてくれたこと。

いつもは私を笑わせようとふざけてばかりいる彼の真摯で頼りがいのある優しさを見せてくれたことは、私にとって宝物になりました。

 

 

いつもありがとう。