カナダのカフェでピンクパワー

レーニング期間も終わり(一応)、エスプレッソマシーンの前に立ちつつ、

まだまだなこの頃です。

焦ると牛乳を温めて泡を作る行為に乱れが出るあたり、未熟者を露見だ…と思うわけで、

同僚達(勿論私より経験があるのだけれど)は作りながら、喋りながら、次の注文を受けながら…と華麗に捌いているのを見ると、目指す所はまだ遠いなぁ、と思います。

 

ラテアートよりも、まず基本(今後出来るようになりたいけれど)。

真ん中にミルクの泡が来て、エスプレッソとの境目がくっきりしていること。

ミルクフォームは出来上がったとき、タップ(カウンターに叩く)して大きな泡を失くす必要がない状態を目指そう。

そして、まぁ落ち着け、わたし。

を心に、仕事に励んでおります。

焦る→パニック→頭真っ白、が一番アカン。

 

さて、ちょっと慣れてきたので店長に聞いてみました。

なぜバリスタ経験のない私を採用したのか?

第一声は、

「あなたの履歴書のベビーピンクが目立っていて、可愛かった!」

 

ピンクパワー!!!!

 

いや、真面目な話をすると、それだけでは勿論ないんですけれどね。

店長曰く、

 

「毎日結構な量の履歴書とカバーレター(自己PRみたいなもの)を目にするんだけど、

あなたの履歴書は色で目を引いたのは事実。

あとは、カバーレターがしっかりしていて見やすかったの。

酷い物の方が多くてね。

未経験なのはわかっていたわ。

経験者優先はよくあるし。

でも、貴方の履歴書から、人生経験の豊富さを感じたのよ。

カナダと日本での仕事とか、多様な場所で働いてきた経歴をね。

私はそこを重視したの、技術はあとからでも身に付くし。

それに推薦者からの手紙も素晴らしかったのが最後の一押しね!」

 

大体こんな感じの答えでした。

*大体なのは、完璧に聞き取れなかったから(おい)。

カナダのワーホリでカフェの仕事というと、

・経験者優遇。

・面接はちょっと。

・トライアルと言う名の確認(実際にラテやカプチーノを作らせる)をしてみて、即戦力を採用する。

が私がネットで見た体験談の多くを占めておりましたが、

私のような例もあるということで記しておきます。

ちなみに私は永住権ビザがあるので有利なのかな、と思いましたが、

ワーホリビザで働いている同僚もおりますので、そのへんはあまり関係なかったのかしら。

 

レジュメ(履歴書)とカバーレター(自己PR)を作成するときには、

「仕事の合間に読むんだし、読む方がしんどくならんように、簡潔に、でも遊び心でいっとこ(自分ならそれが嬉しい)」

と思っておりましたので、思惑がはまったということなのかもしれません。

しっかりしたカバーレターは、別に技巧に凝ったものでもなんでもないんです。

むしろどんどん簡潔にしていきました。

まぁ、こればかりは採用担当者との合性によると思いますし、これだけが唯一絶対は無いと思います。

今のところ、思惑がはまった結果なのか、人間関係的にも店長との仕事は楽しいですし、

その店長が採用したスタッフなので、仲良くやれていると思います。

雑談や世間話には入れないけれど(語学の問題+性格の問題…か…?)。

 

誰しもが不機嫌だったり、急かしてくるようなことが一度もないのって、凄いな、と思います。

レジの打ち忘れやらかしても、

「ヘイ、モモ!ちょっと来て〜」

と明るく呼ばれ、指摘され、

「いや、もうしょうがない!次から確認しっかりね!」と明るく終わるという。

 

私が一番むっつり顔な気がします(あかん)。

 

あと、月1のミーティングでもその時間分時給を出すとか、給与明細をしっかりくれるとか、当たり前のことを当たり前にしてくれるのも嬉しいです。

そういうことに交渉したくないもん…。